能登半島地震、3

川西さんが2日かけて開けた道を見に来て、橋本さんは思わず「尊敬!」と声をあげてしまった。川西さんは「助けるというより、私が被災地の方々に元気をもらっている」と話す。

 東日本大震災の時は炊き出しの手伝いで岩手へ赴いた。被災状況は想像以上で「重機が使えるから役にたてるのでは」と気持ちに火が付いた。以来、熊本地震、岡山の水害などの被災地へ出向き、社員も送り出した。
 被災地ではまだ一般ボランティアの受け入れ態勢が整っていない所が大半だ。でも橋本さんは言う。

 「とにかく手が足りない。即戦力で動ける人に助けられている」

 兵庫に戻った川西さんは町の支援要請を受けて、仲間とともに再び現地で作業する準備をしている。(中山由美)

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